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2004年10月04日

滅びの悲鳴

  [diary]

やっぱり異常気象、と言うか猛暑と台風だよなあ。。。

全国でクマの被害相次ぐ
NHKのまとめによりますと、クマに人が襲われる被害は、今年に入って、長野県や富山県など17県で相次ぎ、1人が死亡、68人がけがをしました。去年の同じ時期の死傷者は47人で、今年は47%も増えています。

結果として死傷者が出てしまったのは悲しいことだけれど、射殺されている熊の数も半端じゃないんだよね。
ウチの市内の防災行政無線でも「熊目撃情報」が連日流れていたし。。。クマなんかだと有害鳥獣駆除の申請が簡単に通っちゃうんですよ。
簡単すぎ、、、
これが猿だとなかなかねぇー、ハンターがまず嫌がるんだな。人間と同じ形だし、顔が似ているし。
でもクマなら、肉に肝に毛皮に・・・「有害鳥獣駆除」なんて、少なくともウチの近所ではいい加減なもんだよなあ。

郡上署によると、子グマは体長約60センチ。(10/04 11:53)

この子グマだって見つかったらどうなるのか。
 いいとこクマ牧場か動物園か、、、

MSN-Mainichi INTERACTIVE ’04記者リポート:異常気象、クマの好物姿消す 激増、町内への出没 /石川
 ■えさ不足  石川県白山自然保護センターや福井県自然保護課によると、今年は例年に比べ、クマ出没情報が多いという。  クマの好物である、ブナやミズナラなどのえさが夏の猛暑の影響などで不作になり、冬眠前にえさを求めて人里周辺に近づいているためらしい。えさ不足を裏付けるように福井県で捕獲されたクマの大半はやせ衰えていたという。


日本には北米にある「野生動物保護(管理)局」='Wildlife Fish and Parks'みたいな機関がないのね。
どうかしているよ。
駆除は野生動物保護機関の仕事であって、ハンターの小遣い稼ぎじゃないっての。

オオカミを絶滅させて猛禽類の住む場所を奪って、山の生態系の頂点にいるクマを簡単に殺す日本。
 (被害に遭ってしまった方は本当にに残念なことだけれど)
所詮人間は生態系の中では真ん中やや上くらいの生き物なのに。まったく日本人は自らを死に追い込んでいるとしか思えない。
人間なんて飛び道具を持っているから、機能的な衣類に身を包むことが出来るから、生きていられるだけだ。剥き身で森の中、山の中に放り出されたらまず生きていけない。

スローライフだとかオーガニックだとかナチュラルライフだとか、所詮は都会生活の延長なんだね。
耳障りの良い言葉ばかり並べて、結局その実はどこにあるというのか。
自分たちに都合のいい物は味方で、それ以外は悪者ですか?

今年のクマ騒動はこれからの日本の国土を考える良い機会なのだけれど、、、

 野生動物の叫び声は決して威嚇などではなく、悲鳴なのですよ。


 以下Googleサーチ結果
  奥山放獣
  お仕置き放獣

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2004年10月04日 23:00に投稿されたエントリーのページです。

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