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2007年08月28日

学者は世間を・・・

  [miss M.]

ものっっすごい、馬鹿馬鹿しい(失礼!)調査です。
「国立」の機関でこんな無駄なことやっているなんて、ちょっとどうなんでしょうねえ。
センセイ、「世情」でも聴いて出直してください。

ユーミン、中島みゆきが「日本語回帰」 - 芸能ニュース : nikkansports.com
 日本を代表する女性シンガー・ソングライターの中島みゆきと松任谷由実の曲の歌詞に出てくる外国語の割合が、1970年代のデビューから90年代後半までは増加したが、2000年以降は減り「日本語回帰」とも言える現象が起きていることが27日、伊藤雅光・国立国語研究所文献情報グループ長の調査で分かった。
[2007年8月27日9時11分]

ちょっと今日は仕事でどうしようもない馬鹿を相手にしなくてはならなかったため特に虫の居所が悪いので、食い付きます。

 調査は、デビューから昨年12月までに発売された中島の321曲とユーミンの347曲のいずれも3万語以上の歌詞を(1)日本語(2)アルファベット表記の外国語(3)カタカナ表記の外来語-などに分類した。
えーと、(2)と(3)てのが凄く微妙です。

結論は、ただ単に二人の作詞傾向を語るだけですか・・・そこにどんな意味とどんな意義が?
確かに代表的な女性SSWだとは思いますけれど、何でこのお二人なんでしょうね?
売上上位の曲とか、カラオケベスト何とか、とか、、、もっと有意義な対象もあったはず。
例えば、サザンで調べてみるとどうなるのでしょうか?

東京新聞:2000年以降、外国語が減少 中島みゆきさんユーミンに見る:社会(TOKYO Web)
2007年8月27日 夕刊
 全年代を通じて共通して使用頻度の高かった外国語は「I」「you」「love」などで、ラブソングの多い二人の曲を象徴。中島さんは「never」や「maybe」など心情を表す副詞、ユーミンは「wow」「oh」などの感嘆詞が上位だった。

 外来語では二人とも「ドア」を愛用し、ユーミンは一位、中島さんが二位。中島さんは「ララバイ」「クレンジングクリーム」「ノスタルジア」が上位。ユーミンは「ハート」「サンタクロース」「キス」などロマンチックな言葉が頻繁に登場した。


> "ラブソングの多い二人の曲"
ユーミンはともかく、みゆき嬢に対する前提条件が間違っていませんか。
それにしてもしかし、面白すぎです。
「クレンジングクリーム」って、あの「クレンジングクリーム」の1曲だけですよね?
全歌詞中に登場する「単語」の登場回数を数えただけ?
えーと・・・
 ♪のすたるーじあー のすたるぅじあー 抱きしめーて欲しいのにー
これで2カウント?
 ♪maybe 夢見れーばー maybe 人生はー maybe 辛い思いが ・・・
これで3カウント!! って・・・
しかしこれ、歌詞カードの歌詞か著作権登録の歌詞か、はたまた音源聞き取りによる調査なのか、詳細が分かりませんですね。
00年以降、歌詞に「日本語回帰」現象 国立国語研究所調査|エンタメ|カルチャー|Sankei WEB
(2007/08/27 17:30)
 中島さんは70年代には外国語を使わなかったが、90年代後半には歌詞に占める割合が5.9%まで増加。しかし2000年以降は減った。外来語はおおむね2%台で推移している。

その先の話が何もないのね。
でさ、その割合というのは社会的な外来語の使用傾向と比してどうなのでしょうか? 多いの?少ないの?
大ファンの私が言うのもナンですけれど、年齢的な事情は考察しないのでしょうか、、、歳を取るとやはり日本語の響きが耳に心地よいですけれど。
敢えて社会事情とリンクさせるなら、一般に無意味な外来語やカタカナ語(の用法)が多すぎる事だとか、それに、さんざっぱら外来語やカタカナ語をバラ撒いておいて、あふれかえると「氾濫」だとか「多用しすぎ」などと騒ぐ世の中の節操の無さについてはどうなのでしょうか。
なんつうか、小学生の夏休み自由研究レベルです。
中日新聞:ユーミン、中島みゆきの曲調べました! 歌詞「日本語回帰」か:社会(CHUNICHI Web)
2007年8月27日 夕刊
 ユーミンは外国語を多用し、ピークの九〇年代後半は七〇年代の三倍超の13・9%で中島さんの二倍以上。二〇〇〇年以降は減少に転じ、外来語も2・8%で過去最少。

 伊藤さんは「二人は英語やカタカナを多用し、時代を先取りして多くのヒット曲を生んだが、外国語の新鮮さが薄れ、日本語への回帰現象が起きているのではないか」と分析している。


みゆきさんのヒット曲でカタカナや英語が多い曲って「地上の星」くらいではないかと思いますけれど~
「時代」1975・・・"ドア"
「わかれうた」1977(シングルチャート1位獲得)・・・無し
「悪女」1981(シングルチャート1位獲得)・・・"ホテル/ロビー/コロン"
「ファイト!」1983・・・"ファイト"
「浅い眠り」1992(シングルチャート1位獲得)・・・"キャンドル"
「最後の女神」1993・・・"SOS/ロケット"
「空と君のあいだに」1994(シングルチャート1位獲得)・・・"ポプラ"・・・ん?和名は「セイヨウハコヤナギ」・・・うーん
「旅人の歌」1995(シングルチャート1位獲得)・・・無し
「地上の星」2000(シングルチャート1位獲得)・・・"ペガサス/ヴィーナス/ジュピター/シリウス"
「銀の龍の背に乗って」2003・・・無し
「宙船」2006・・・"オール"
"ホコリ"とか"セリフ"とか"ボロボロ"なんてのもカウントしてみますか・・・ねえ。

回帰現象と言うよりも、二人とも原点をふり返る機会が増えているのだと思います。
そもそも外来語やカタカナ語なんてその時代の流行り廃りに影響される部分が大きいものですよ。
この二人の場合、時代を先取り云々ではなく、もっと普遍的な詩作りをしていると思いますけれどね。(これについてはインタビューなどでご自身が語っていますから)
断片の状態で引き出しにしまわれたまま表には出ていない曲、ってのが山のようにあるはずですよ。
作られた時期と発表された時代が全く異なる---例えばアルバム「ララバイSinger」(2007年発売)の「桜らららら」(1976年発表)のような---曲はどう扱われたのでしょうか。
ちょっと気になります。

んで、みゆき嬢の新アルバムタイトルは
 「I Love You, 答えてくれ」
ですけれども。。。

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2007年08月28日 00:38に投稿されたエントリーのページです。

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