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2004年11月15日

歌姫

  [miss M.]

懐かしい人に久し振りに合ったりすると、嬉しくなる。
そんな人が沢山いたりする・・・(のもどうかと思うが)

久し振りの、みゆき嬢のCD「いまのきもち」(ヤマハミュージックコミュニケーションズ / ASIN:B0003060HE)がもうすぐ(2004.11.17)発売です。
近頃はセルフカバー集が多くて、やや"げんなり"する部分もあるけれど、今度はちょっと違うみたいです。
曲目だけ見るとセルフカバー集なのですが、どちらかと言うと過去の名曲をまとめて「再演」した感じとなっているようですね。
これまで縁がなかった方々にも聴いて頂きたい曲が並びました。
特に今回の目玉は、初期から聞き続けている多くのファンがみな、代表曲の一つとして認める"歌姫"です。なにしろプロモーションビデオ収録のDVD『歌姫 LIVE in L.A.』(YCBW-10003/2,100円/ヤマハミュージックコミュニケーションズより2004年12月23日発売)が出ちゃいますし、新年早々元日夜にはなんとTVの電波にも乗っちゃいます。(こちらの放送は全7曲完全ノーカット版!!!!!!!!)11/7のエントリー参照です
滅多に映像露出されない人だったりするから、これはすごく嬉しい。しかも"歌姫"ですからね、半端じゃないです。もう、泣くほど嬉しい。

とにもかくにもYAMAHA MUSIC COMMUNICATIONSにてそのPVが(ようやく)公開されています。
(ポップアップウィンドウで"StreamingTV"のページが開きます)
ご用とお急ぎでない方は、是非ご覧になって下さい。
というか、お願いだから観て下さいませ。

不幸にもこのサイトに迷い込んでしまった全ての人に、お勧めします。
とりわけ、「握りこぶしの中に」何かを隠し持っている人は、是非。

デビュー30年ですものねえ。

DVD 夜会VOL.13『24時着 0時発』
(YCBW-10002/ 7,350円 税込み)
ヤマハミュージックコミュニケーションズ
2004年12月15日(水)発売
 ASIN:B00069BN7E です。これも12月15日には発売です。
1月からのツアーを前にして、さらに
DVD 夜会DVD8枚組セット(「夜会1990」~「夜会VOL.10 海嘯」まで)
11月下旬通信販売にて発売予定
※発売に関する詳細は、分り次第追ってお知らせ致します。
でしょ、それから
CDアルバム10枚組セット
(1993年リリース『時代-Time goes around-』~2002年リリース『おとぎばなし-Fairy Ring-』まで)
通信販売が始まりました。詳細はこちら。

(共にオフィシャルサイト)
などと怒濤のお財布攻撃です。

まあ、その前に"歌姫"です。

もうアレですよ、私ってばハードディスクが擦り切れるくらい流しっぱなし・・・(こういうボケ方がもうオヤジ化した証拠だなあ・・・)
マイケル・トンプソンのギターも相変わらずの泣き具合で、もう手慣れたモンですね。
最近の彼女のアルバムの多くはL.Aでの録音です。結構なミュージシャンが参加したりして「何でマイケル・トンプソンとか大物・大御所が参加してるわけ?」などと良く話題になるのですが、何ででしょうね?単に歌詞の表面だけに現れる物に限らない、たとえ言葉の意味は通じなくても、どこか"深層を抉る"魅力が伝わるのではないか、などと素人なりに考えてはいるのですが。
さて"深窓の令嬢"の時代はとうに過ぎてしまいましたが、まだまだ小顔で綺麗です。でも後ろ姿は相変わらず「尻が語る」・・・あいや、それはさておき、またしかし、あの"歌姫"を良くもこんなに力強く歌い上げたものです。
「寒水魚」の"歌姫"は、同じレベルの目線、あるいはやや下の方から見上げるように歌っていたけれど、今度の"歌姫"は、天の浄空、雲の上から差す陽の如く、優しく見下ろすように歌っている。
すごい人です。
もはや元曲は超えられないだろうって、みんなが思っていたのにそれをあっさり裏切って、「いまのきもち」で新しい"歌姫"の世界を作ってしまいました。

ところで、たまに勘違いする人がいるみたいだけれど、"歌姫"はみゆき嬢が歌姫に向けて奏でる歌です。自分のことを歌ったりしているわけではないので、その辺の勘違いの無いよう是非。ってのが定番の説明なんですが、私にとって"中島みゆき"という人は、まごう事なき"歌姫"ですね、

しかし本当にこれは凄いなあ、、、何故か聴くたびに毎回、泣いてしまう。
若い頃ももちろん良かったのですけれど、やはり「夜会」を通じて表現が深くなりましたかね。同じ言葉一つを発するのにも、今の彼女はもの凄く神経を行き届かせているように見えます。
淡々と歌い始めた1コーラス目の半ば、サビに入る「せめて」という言葉の使い方(歌い方)がもう、神業です。ここで完全に引き込まれてしまいます。(冷静に聴いてないで、引き込まれて下さいね)

ただ心配なのは、ここ数年来発表されたものの一部に、低音を支えきれていない箇所があること。
歌姫PVの中にもありますけれど、ストゥールに腰をかけているので腹筋が使い切れていないのかも知れませんが、一昔前にはこんな事は無かったと思うのです。声は太くなっているんだけれど、喉が細くなっているみたい。
やっぱり腹筋が落ちてきているのかなぁ、、、3コーラス目になるとギターを持って浅く腰掛けているので、声の張りがかなり違ってきますね。この辺が計算した上での歌い方なのか、或いは落ちていることを承知してわざとギターを持つようにしたのか、分からない所であります。

確かに年齢的なこともあるけれど、これ以上痩せないように、何とか頑張って欲しいですね。もう牛丼も解禁でしょ?どんどん食べちゃって下さいよ。下半身ムッチリくらい気にしませんから(どっさりはイヤだけど)。

でもしかし、ラストの大サビは素晴らしいです。
最期まで優しく歌い上げるのかと思っていたら・・・こう来ましたか。
ここまでやられると、もうどうにでもしてくれ!というくらいです。いい意味で打ちのめされちゃいますね。ちょっと(かなり?)マゾヒスティックな快感であります。
既知の楽曲、それもかなり聴き込んだと思っていた曲を、「あんた本当に解って聴いているの?」と、あらためて叩き付けられた気がします。
青天の霹靂でした。


久し振りに、みゆき嬢の思いが込められた声を聴いた気がしました。
何だか嬉しいです。

突然、思いがけず懐かしい声を聴いたりすると、泣きたいくらい嬉しくなったりするね。
なんだか、ありがたい。
ひとりぼっちじゃないって、ありがたいね。

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2004年11月15日 23:12に投稿されたエントリーのページです。

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